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SEO対策事例

逆SEO攻撃(ネガティブSEO攻撃)に遭遇!サイトに悪影響を与える!

検索結果の掲載順位を決める要素において、被リンクは現在でも重要な要素の一つです。
長い間サイトを運営していたり、検索結果で上位に表示されることで、自然と被リンクを獲得することができます。
しかし、いくら健全なサイト運営を心掛けていても、自然な被リンクのみが張られるとは限りません

あなたが運営しているサイトの競合には、被リンクを悪用して検索順位を落とそうと画策している人がいるかもしれません。
運営しているサイトの検索順位がいきなり低下していた場合、外部から意図的に低品質な被リンク張られているかもしれません。
弊社では検索順位の低下を目的とした被リンクを張る行為を、「逆SEO攻撃(ネガティブSEO攻撃)」と定義しています。

今回は、逆SEO攻撃がサイトにどのような影響を与えるのか、どのようなサイトから被リンクを張られるのかを解説します。

逆SEO攻撃とは

逆SEO攻撃とは、検索順位の低下を目的とした不自然な被リンクが意図的に張られる行為を指します。

検索結果の意図的な操作を目的とした被リンクは、検索順位に悪影響を与えるようになりました。
逆SEO攻撃は検索エンジンの仕様を悪用して、外部サイトの検索順位を低下させる方法になります。
検索順位の上昇を目的とした被リンクは、Googleから公開されているウェブマスター向けガイドラインに違反する行為に該当します。

検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部とみなされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。

引用元:リンク プログラム – Search Console ヘルプ

誤解しないでほしいのが、低品質なサイトからの被リンク=逆SEO攻撃ではないということです。
インターネット上に公開しているサイトであれば、どのようなサイトからでも被リンクが張られる可能性があります。
低品質なサイトからの被リンクでも、それはあなたのサイトが優れているから張られた自然な被リンクかもしれません。
逆SEO攻撃だと認識するには、悪意をもって張られた被リンクかどうかを調べる必要があります。
意図的にサイトの検索順位を低下させるために張られている被リンクを見つけ出しましょう。

そもそも逆SEOとは

逆SEOとは、サイトの検索結果の順位を直接あるいは相対的に下げる方法です。
ネガティブSEOリバースSEOと呼ばれることもあります。

本来は悪評サイトを検索結果に表示させないために行われる方法です。
誹謗中傷やマイナスイメージが記載されているサイトの検索順位を低下させることで、マイナスイメージをユーザーの目に触れさせないようにするのが目的です。

逆SEOは今でも流行っている悪質な手法です。
現在の検索エンジンは被リンクだけでは検索順位が上昇することはなく、サイトのコンテンツが重視されるようになりました。
そのため、自分のサイトを上位化するよりも、競合のサイトの検索順位を低下させる方が手っ取り早いと考える人が増えている傾向があります。

逆SEO攻撃が与える悪影響

逆SEO攻撃を受けたサイトは、検索順位が低下する可能性があります。
検索順位が低下する幅はサイトや検索ワードによって異なりますが、大幅に順位が低下したケースも確認されています。
検索結果で上位表示されているサイトでも、逆SEO攻撃で検索順位が低下する可能性は十分にあります。
逆SEO攻撃によって張られた被リンクを速やかに判別して、リンク否認ツールを使って速やかに否認する必要があります。

検索順位が低下する理由としては、Googleからペナルティを受けてしまうことがあるからです。
不自然な被リンクが張られることで、検索エンジンから意図的な検索結果の操作やスパムサイトだと誤認されてしまう可能性があります。

ペナルティ

近年では検索エンジンのAIがどんどん賢くなっていますが、全ての事象に対して完璧な動作を行ってくれるとは限りません。
意図的に被リンクを設置していたと誤解されることも十分に考えられます。
その被リンクが低品質なサイトからの被リンクだった場合、更に低評価に繋がる可能性があります。

既にペナルティを受けてしまっており、それが手動ペナルティの場合は、「サーチコンソール 」から手動ペナルティの解除を申請することができます。

逆SEO攻撃に利用されるサイトのパターン

実際に被リンクが張られているサイトを確認しても、逆SEO攻撃なのかどうかを判断するのは難しいことです。
逆SEO攻撃により張られた被リンクを見つけた場合は、否認ツールから否認することになります。
しかし、判断を誤ってしまうと逆SEO攻撃とは無関係なサイトから張られている価値のある被リンクを否認してしまう恐れがあります。

まずは、逆SEO攻撃の疑いが高いサイトのパターンと、悪質だと認識している理由を解説します。
あくまでも逆SEO攻撃に利用される傾向があるサイトのパターンであり、該当するパターンのサイトからの被リンク=逆SEO攻撃ではありません

※掲載している画像は、一部モザイクやテキスト等で加工されています。
あくまで具体性を持たせる目的で画像を利用しており、全てが悪質サイトではありませんのでご注意ください。

リンク集サイト

リンク集サイト

逆SEO攻撃として利用されやすいのが、リンク集サイトを利用した逆SEO攻撃です。
リンク集サイトからの被リンクは未だに存在しています。
リンク集サイトを大量に作成したり、ディレクトリサイトに登録する等、様々な方法が挙げられます。
サイトを作りこむ必要がないことから、手軽に行えてしまう逆SEO攻撃だといえます。
同じ見た目のリンク集サイトや同じアンカーテキストから大量の被リンクが張られている場合は、逆SEO攻撃の可能性が高いので注意しましょう。

ブログのコメント・ピンバック

ブログのコメント・ピンバック

ブログのコメント・ピンバックは、逆SEO攻撃に利用されやすい傾向があります。
コメントやピンバックは基本的に外部の人間が利用するものなので悪用されやすいものです。
関連性のない内容のブログから被リンクが張られている場合は注意が必要です。
また、ブログのコメント数が明らかに異常な数値だった場合は逆SEO攻撃に利用されている可能性が高いです。

ブログによってはCSSやJavaScriptを利用して、コメントやピンバックを非表示にしていることがあります。
目視で確認できない場合、既に解除された被リンクが未だに検索エンジンに認識された状態なのだと誤解してしまうこともあります。
ユーザーが目視できない被リンクは隠しリンクだと認識されてしまい、検索順位を低下させる要因になるので注意が必要です。

隠しリンク

上記は画像がたくさん掲載されており、一見するとコメントやピンバックは見当たりません。
この場合、ブラウザ上で「Ctrl + U」や「右クリック + V」でソースを表示することで、非表示状態のコメント欄を見つけることができます。
ソースを表示した状態で「Ctrl + F」を押してURLを貼り付けることで、ソース上にサイトのURLがあるかどうかを確認できるので活用していきましょう。

デベロッパーツール

FirefoxやGoogle Chrome等のブラウザ上で「F12」キーを押すことでデベロッパーツールを開くことができますので、よりわかりやすくコメントやピンバックを探すことができます。

コピーサイト

コピーサイトは外見や内容が全く同じなケースが多いため、一目で判断することができます。
自分のサイトと全く同じ見た目のサイトから被リンクが張られている場合、高確率で悪意を持って作られたサイトだと認識して問題ありません。
サイトのURLを変えて大量に作られる傾向があるので、コピーサイトを1つでも見かけた場合は他にも同じものがないか調査しましょう。

また、有名サイトのコピーサイトから被リンクが張られていることがあります。
特に注意したいのが、Wikipediaを装ったコピーサイトからの被リンクです。

コピーサイト

上記画像はWikipediaを装ったコピーサイトの1ページです。
titleにも「Wikipedia」と記載されており、サイトの見た目もWikipediaを彷彿とさせますが、公式のページではありません。
URLの文字列も不規則な意味をもたないものになっており、明らかに自動生成された形跡があります。

有名サイトから被リンクが張られていても、そのサイトが本物かどうかを疑ってみることが大切です。

掲示板サイト

掲示板サイト

コメントやピンバックと特徴は似ていますが、掲示板の書き込みを利用した逆SEO攻撃も確認されています。
逆SEO攻撃に利用されやすい理由としては、匿名性の高さと利用のしやすさが挙げられます。
誰でも気軽に書き込みをすることができるので、わざわざ新しいサイトを作るくらいなら掲示板を利用しようと考える人もいるでしょう。

注意したいのは、全く関連性がないスレッドへの被リンクを含んだ書き込みです。
URLを含んだ書き込みは自然に起こりうることですが、無関係なスレッドへの書き込みや、会話の流れを無視した書き込みというのは明らかに不自然なものです。
また、被リンクを含んだ同じ内容の書き込み(コピー&ペースト)を見かけた場合は、逆SEO攻撃の可能性が高いので注意しましょう。

ワードサラダ(自動生成された文章)で構成されたサイト

逆SEO攻撃に利用されるサイトの中には、ワードサラダ(自動生成された文章)で構成されているサイトがあります。

果たして、定時株とネイルサロンはどのような相関性があるのか、突き詰めて考えてみたいですね。
そして実は、国際部長と八百長について、もっと掘り下げて調べてみたいですね。
かつ、気になったこととして、フリマに関しては、Yahoo! かGoogleで検索してよく確かめてみたいと思います。
ですが、疑問視について、もっと掘り下げて調べてみます。
しかし実は、ホームズに関する情報は、ふ~ん、といった感じですね。

引用元:ワードサラダとは? – ブラックハットSEO大全#01 | ブラックハットSEO大全 | Web担当者Forum

文法としては間違っていないかもしれませんが文章としては成立していません。
価値のないコンテンツは検索エンジンからも評価されない低品質なコンテンツになります。

ワードサラダのような文章は意図的に作らなければ生まれないものですので、逆SEO攻撃の可能性が高いといえます。

海外サイト

海外サイトを利用した逆SEO攻撃も存在しますが、注意したいのは、海外サイトからの被リンク=逆SEO攻撃ではないということです。
日本人向けに作ったサイトでも海外サイトから被リンクが張られていることは普通に起こりうることです。

海外サイトからの被リンクは低品質な被リンクだと認識される傾向がありますが、注意するべきなのは逆SEO攻撃に利用されている海外サイトだけです。
海外サイトのリンク集、海外サイトのコピーサイト等、逆SEO攻撃の可能性があるサイトのみを否認するようにしましょう。

海外サイトからの被リンクを見つけた場合は、サイトを開いて内容を翻訳してみましょう。
GoogleChromeなら「右クリック + T」で開いたページを日本語に翻訳することができます。
翻訳機能がないブラウザの場合は、「Google翻訳 」を利用しても同じ結果が得られるのでおすすめです。

当ブログでは悪質な被リンクについてまとめた記事もあります。

逆SEO攻撃の特徴

逆SEO攻撃に利用されるサイトや被リンクには特徴があります。
先ほど紹介したサイトのパターンとあわせることで、より高度に逆SEO攻撃かどうかを見分けることができるようになります。

被リンクの数

逆SEO攻撃の特徴として、低品質なサイトからの被リンクが大量に張られる傾向があります。

例として、1つのサイトに被リンクが1,000件張られていたとします。
そのサイトに対して低品質な被リンクを1件張ったところで、検索順位に大きな影響を与えることはほとんどありません。
不自然に張られた1件の低品質な被リンクよりも、既に張られている自然な被リンクの方がサイトに与えている影響が大きいからです。
そのため、逆SEO攻撃で検索順位を低下させる場合、大量の低品質な被リンクが必要になります。

似たようなパターンの被リンクが大量に張られていた場合は、逆SEO攻撃を受けている可能性があるといえます。

アンカーテキストの文字列

被リンクに使われる文章のことを、アンカーテキスト(リンクテキスト)と呼びます。

被リンクが大量に張られている場合、アンカーテキストの文字列がパターン化されている傾向があります。
サイト名やURLをそのままアンカーテキストにしていることもあるので、簡単に見つけることができます。

また、文章として成立していない不自然な文字列だったり、サイトとは全く関連性がない文章が使われていることがあります。
関連性のないサイトから被リンクが張られること自体は普通に起こりうることですが、関連性がないアンカーテキストは故意に作られるものです。
中古ドメインを利用していて過去に張られていた被リンクだった場合は問題ありませんが、新たに張られた被リンクだった場合は注意が必要です。

被リンクが大量に張られていた場合は、アンカーテキストの内容を確認してみましょう。

ドメインの文字列

逆SEO攻撃には大量の被リンクが必要になるので、被リンクを張るためのサイトも大量に必要になります。
大量に生成されるサイトの特徴として、URLに含まれるドメインの文字列が不規則になる傾向があります。

ドメイン
https://example.com

上記では「example.com」がドメインに該当する部分になります。

サイト名やサイトコンテンツにそったドメイン名を指定するのが一般的です。
Youtubeの場合は「youtube.com」、スーパーマンの場合は「supermanhomepage.com」のようになります。
逆SEO攻撃の場合は大量のサイトが必要になるので、1サイト毎にドメイン名が細かく決まっていないことが多いです。
ドメイン名も「8hexu6acju.com」や「mdecs6uukb.com」のような不規則で意味をもたない文字列になります。

もしもドメイン名がしっかりと決められている場合でも、TLD(トップレベルドメイン)に注目してみましょう。

TLD(トップレベルドメイン)
https://example.com

上記では「.com」がTLDに該当する部分になります。

TLDは「.com」や「.net」等、たくさんの種類が存在します。
注目したいのは「.xyz」や「.ga」等の、なかなか見かけることのないTLDです。
TLDは種類によって値段が異なり、安いTLDは悪用されやすい傾向があります。
「The Spamhaus Project」では悪用されているTLD が公開されているので、見覚えのないTLDがあった場合は確認してみましょう。

不規則なドメイン名や見覚えのないTLDだった場合は、逆SEO攻撃に利用されているサイトの可能性が高いです。

ツールのスコア

サイトの見た目は作る人によって千差万別なので、目視だけで判断できない場合があります。
判断に迷った場合は、ツールを利用して機械的に出したデータを参考にしてみましょう。

サイトに使われているURLやドメインをツールで調査することで、ツール独自の基準によるスコアを調べることができます。
スコアを出すことで、「数値が〇〇以下なので怪しいサイトかもしれない」という判断材料にすることができます。
特に「MOZ 」と呼ばれるツールには、スパムスコアと呼ばれる独自の指標があります。
スパムスコアが高いほど危険なサイトである可能性が高いので、他のツールよりも明確な指標にすることができます。

逆SEO攻撃を受けているかを確認する方法

逆SEO攻撃を受けているかを確認するには、サイトに張られている被リンクを調べる必要があります。
被リンクはサーチコンソールを利用することで調べることができます。

サーチコンソールのサマリー画面の左側にある「リンク」から、現在サイトに張られている被リンクの合計数を確認することができます。
過去と比較して外部リンクの合計数が明らかに増えている場合は、逆SEO攻撃を受けている可能性があります。

サーチコンソール

また、有料ですが「ahrefs 」というツールを使うと、被リンク数が増えた時期が確認できるのでおすすめです。
ログインしてから調査したいURLを入力するだけで、サイトの詳細なデータを確認することができます。

ahrefs

上記の画像は、ahrefsの「被リンクのプロフィール」というページに記載されているものです。
青が「新しい被リンク」で、オレンジが「失った被リンク」になっており、被リンク数の増減を表しています。
データを見るだけでも、2019年の1月付近に新しい被リンクが大量に増えていることがわかります。
前後のデータと比較しても明らかに不自然な被リンクの増え方をしているので、逆SEO攻撃を受けていると判断することができます。
逆SEO攻撃を受けている時期が特定できれば、対応もスムーズに行うことができます。

逆SEO攻撃への対策

逆SEO攻撃を事前に防ぐ方法は、残念ながらありません。
しかし、以下のことを行うことにより被害を抑えることができるかもしれません。
・サイトのSEO対策に努める
・被リンクを定期的にチェックする

サイトのSEO対策に努める

逆SEO攻撃の影響を受けないためには、日々のSEO対策を怠らないことです。
ユーザーファーストを意識したコンテンツ作り、検索エンジンにわかりやすいサイト構成を心掛けることで、検索結果の掲載順位が上昇する可能性があります。
上位に表示されることができれば自然と被リンクが集まる可能性が上がるので、逆SEO攻撃の影響を受けにくいサイトになります。

もしもSEO対策の方法がわからない場合は、Googleから「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド 」が出ているので参考にしましょう。
アクセスSEO対策では、SEO対策に関する記事も上げさせて頂いてるので参考になると幸いです。

被リンクを定期的にチェックする

疑わしい被リンクを見つけた場合、その後も似たような被リンクが継続的に張られる可能性があります。
低品質な被リンクが張られ続けるということは、その間ずっと低評価を受けるリスクを背負っていることになります。

サイトに張られている被リンクを定期的にチェックすることで、早期に対応できる確率が格段に上がります。
逆SEO攻撃への対応が速いほど、低評価を受けるリスクは減っていきます。
張られている被リンクはサーチコンソールに登録するだけで簡単に確認することができますので、登録していない場合はお試しください。

まとめ

逆SEO攻撃は現実に行われている悪質行為です。
事前に防ぐ方法は今のところ存在しないので、定期的な被リンクチェックは非常に重要です。
もしも被害にあっている場合は、早急に対策を行いましょう。

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