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SEO対策事例

被リンクによるGoogle手動ペナルティの解除方法【画像付き】

Webサイトを運営していく中で、最も気を付けなければならないのがGoogle手動ペナルティ(手動による対策)です。

Google手動ペナルティの対象となってしまうと急激な検索結果の順位下落インデックス削除といった様々な影響を受けてしまいます。
また、Google手動ペナルティを解除したとしても、元の検索結果順位に戻るまでの復旧期間が長くなるといったデメリットもあります。

Google公式ホームページのSearchConsole(サーチコンソール)ヘルプの中でも、Google手動ペナルティの影響について以下のように記載されています。

サイトに対して手動による対策が実施されると、そのサイトの一部またはすべてが Google 検索結果に表示されなくなります。

引用元:[手動による対策] レポート – Search Console ヘルプ

検索結果に表示されないということは、サイトへのアクセス数が減少し、致命的なダメージを受けてしまうということなのです。
そのため、Google手動ペナルティを受けてしまった場合は、早急に原因を突き止め、ペナルティ解除することが大切です。

Google手動ペナルティの原因は複数ありますが、中でも比較的多いのが「サイトへの不自然なリンク」です。
サイトへの不自然なリンクとは、ワードサラダで構成されたサイトやリンク集サイトからの被リンクなど、リンク目的で作成された作為的なサイト価値の低いサイトからの被リンクを指します。

本記事では、そういった被リンクが原因でGoogle手動ペナルティを受けた場合の解除方法について、ペナルティ解除の依頼をしていただいたクライアントサイトの解除実例を基に分かりやすく、画像付きで解説します。

被リンク(バックリンク)によるGoogle手動ペナルティ解除の流れ

被リンクによるGoogle手動ペナルティを解除するには、原因となっている被リンクを調査して見つけ出し、排除する必要があります。

不自然なリンクを排除するにはリンク設置元サイトの運営者に連絡を取り、リンクの削除を依頼しなければなりません。
そして、リンク元サイトの運営者と連絡が取れない場合や削除依頼をしても対応してもらえない場合は、リンクの否認という作業を行わなければなりません。

ただし、低品質で無価値な被リンクを否認すれば、自動的にGoogle手動ペナルティが解除されるというわけではありません。

Googleに対して「問題を解決したので、解除してほしい」といった内容を具体的に明記した再審査リクエストの申請を行わなければなりません。
そして、Googleの審査担当者が問題が解決されたと判断し、審査が通ればペナルティが解除されます。

Google手動ペナルティ解除の手順とともに、その際に必要なリンクの否認ツールの使い方や弊社で実際に用いた再審査リクエストの例文をご紹介します。

【1】Googleからの警告メッセージの受信

Google手動ペナルティを受けると、SearchConsole(サーチコンソール)のサマリー上(トップ)に「手動による対策:○件の問題を検出しました」という表示がされるようになります。
サーチコンソールにログインした際に以下のような表示がされていた場合、放置せずにしっかりと対応する必要があります。

Google手動ペナルティの表示

上記の画像の青枠にある「レポートを開く」を選択すると、Google手動ペナルティの詳細が記載されたメッセージの詳細を確認することができます。

また、サーチコンソールのトップ画面左の項目「セキュリティと手動による対策」の内の「手動による対策」をクリックしても、同様に詳細を確認することができます。

Google手動ペナルティの種類と説明

警告メッセージには、どういった手動ペナルティを受けたのか、何が原因で、どこに問題があるのかなど詳細に記載されています。
被リンクによるGoogle手動ペナルティの場合には、「サイトへの不自然なリンク」と表示されます。

サイトへの不自然なリンク
このサイトのページへの不自然な人為的、偽装、または不正なリンクのパターンが検出されました。原因としては、PageRank に影響を及ぼすリンクの購入やリンク プログラムへの参加などが考えられます。

このような表示があれば、すぐに原因となっている被リンクを削除や否認し、再審査リクエストを送信する必要があります。

メッセージ機能でも警告メッセージの確認が可能

Google手動ペナルティを受けた場合、メッセージ機能でもGoogle手動ペナルティの詳細について確認することができます。
メッセージを確認するには、サーチコンソールのトップ画面から下記の「ベルマーク」をクリックします。

メッセージ確認

ベルマーク」をクリックすると、受信しているメッセージの一覧が右側に表示されます。

メッセージ一覧

メッセージ一覧に「Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反する外部からの不自然なリンクが○○(サイトのURL)にあります」というようなタイトルのメッセージがあれば、それが被リンクによるGoogle手動ペナルティの警告メッセージです。

サーチコンソールのトップ画面でGoogle手動ペナルティの表示がされていた場合には、こちらのメッセージもあわせて確認するようにしましょう。

Google手動ペナルティの警告メッセージ

他のサイトから貴サイトへの不自然または不適切なリンクのパターンが検出されました。
このパターンは、検索結果での貴サイトの掲載順位を人為的に引き上げようとするものです。
この問題を修正するには、不自然なリンクを削除してから再審査リクエストを送信してください。

警告メッセージには上記のようにGoogle手動ペナルティの詳細と修正方法について記載されています。

【2】SearchConsole(サーチコンソール)で被リンクを確認

Google手動ペナルティを受けていることを確認したらサーチコンソールで、Google手動ペナルティの原因となっている被リンクを確認する必要があります。
被リンクの一覧は、サーチコンソールのトップ画面左の項目「リンク」という部分で確認することができます。

被リンク確認

リンク」をクリックすると、運営しているサイトの「外部リンク」と「内部リンク」の情報が表示されます。
上位のリンク元サイト」の「詳細」を選択すると、被リンクの一覧が表示されます。
右上の赤枠部分の「データをエクスポート」ボタンをクリックして、「CSVをダウンロード」を選び、CSV形式でエクスポートします。

被リンクデータのエクスポート

エクスポートしたCSVファイルを開くと下記のように表示されます。

エクスポートした被リンクのCSV

CSVの被リンクデータには、下記の3つについて記載されています。

  • サイト:被リンク元のドメイン名がわかります。
  • リンクしているページ:各ドメインから受けている大まかな被リンク数がわかります。
  • ターゲットページ:被リンク先の運営サイトのページ数がわかります。

このデータを元にして、被リンクの調査を行っていきます。

【3】否認すべき被リンクの調査

サーチコンソールからエクスポートした先ほどのドメイン情報を元に、被リンク元サイトを1件ずつ目視で確認していきます。
被リンク元のドメインを「Google Chrome(グーグル・クローム)」のブラウザで開き、どのようなサイトから被リンクを受けているのか、そもそも対象の被リンクは存在しているか、1サイトから何本被リンクが設置されているのかなどを確認します。

どのようなサイトからの被リンクを否認すべきなのかについては、画像付きで詳しく解説しているのでこちらの記事を参考にしてください。

被リンクの調査では否認すべき被リンクと否認する必要のない被リンクと区別して分かりやすくまとめるために印や色を付けていきます。

弊社では下記のように否認すべき被リンクを「」、グレー判定の被リンクを「」、問題のない被リンクを「」として印を付けて区別しています。

被リンクの調査方法

印をつけることで否認すべき被リンクの記述漏れを防ぐことができます。
誤って重要な被リンクを否認してしまうこともありませんし、後述する「否認リストの作成」を円滑に進めることができます。

運営するサイトにとって価値のある重要な被リンクを否認してしまうとサイトの評価に影響を及ぼす可能性があります。
誤りのないように十分注意しながら進めていくことが大切です。

【4】否認リストの作成

調査した被リンクの中で、否認すべき被リンクと判断したドメインやURLを否認リストとしてまとめます。

否認リストはExcelファイル上で作成しても構いませんが、最終的にはテキストファイル(.txt)形式で保存しなくてはなりません。
否認リストの送信はテキストファイル(.txt)形式で行わなければならないため、最終的にはテキストファイル(.txt)に変換する必要があります。

否認するリンクのリストをテキスト ファイルで作成し、Google にアップロードする必要があります。

引用元:バックリンクを否認する – Search Console ヘルプ

弊社では否認すべき被リンク漏れの防止や確実性を優先する側面から、否認リストは一度Excelファイル上で作成し、送信する前にテキストファイル(.txt)に変換して送信するようにしています。

否認リストの作成

否認リストは、ドメイン単位で否認する場合、「domain:」のあとに「ドメイン名」を記述して作成します。

弊社は基本的にドメイン単位で否認を行っておりますが、URL単位やページ単位での否認も行うことができます。
URL単位やページ単位で行う場合には、そのままURLを記述することで否認することができます。

【5】否認ツールで被リンクを否認

否認リストの作成後、サーチコンソールの否認ツールを用いて被リンクを否認していきます。

否認ツールを開くと下記のように表示されるので、Google手動ペナルティの対象となっているURLを選択し、「リンクの否認」ボタンをクリックします。

リンクの否認ツール

手順通り進むと、否認前の注意メッセージとともに再度「リンクの否認」ボタンが表示されるので、確認した後に問題がなければ被リンクの否認に進みます。

否認ツールの注意メッセージ

さらに小窓で同様の注意メッセージが表示されます。
ファイルを選択」をクリックし、作成しておいた「否認リスト」をアップロードします。
テキストファイル(.txt)になっているか、否認すべき被リンクの記述漏れ等がないかを確認してから選択しましょう。

否認リストの送信

選択完了後、「送信」ボタンをクリックして「否認リスト」を送信します。
否認リストの送信が完了すると、送信したファイル名とともに「送信の結果」が表示されます。

否認リストの送信完了メッセージ

○○○○年○月○日 ○○:○○:○○ UTC+9 の送信の結果
リンクの否認ファイル(否認リスト.txt)のアップロードが完了しました。このファイルには○件のドメインと○件の URL が含まれています。

ファイル名やドメインおよびURLの件数が合っているかを確認して、問題が無ければ「完了」をクリックしましょう。
もし、間違ったファイルを送信してしまったり、ドメインやURLの件数が間違っていれば「削除」をクリックして正しいファイルを送信し直しましょう。

否認リスト送信後も、否認した被リンクはサーチコンソールのリンクレポートに表示されています。
否認したはずの被リンクが表示されていたからといって、否認ができていないというわけではありませんので注意しましょう。

否認するリンクはリンクレポートに引き続き表示されます。

引用元:バックリンクを否認する – Search Console ヘルプ

Google手動ペナルティを受けてしまった場合に被リンクを否認することは、Googleも推奨しています。

有料リンクやその他のリンク プログラムが品質に関するガイドラインに違反していることが原因で、自分のサイトへの不自然なリンクに対して手動による対策が適用された場合、または手動による対策が適用されそうだと思われる場合は、他のサイトからの不自然なリンクを削除してください。
リンクを削除できない場合は、自分のウェブサイトへのリンクを否認する必要があります。

引用元:バックリンクを否認する – Search Console ヘルプ

低品質な被リンクの否認を行わなければ、Google手動ペナルティを解除することは難しいといえるでしょう。

また、一度否認リストをアップロードした後に、新たな否認リストをアップロードすると上書きされてしまいます。
否認リストのアップロードを複数回行う場合には、前回送信した否認リストの内容を含めて送信するようにしましょう。

【6】再審査リクエスト用のテキストを作成

Google手動ペナルティの原因となっていたと思われる被リンクの否認作業が完了したら、次は「再審査リクエスト」の送信です。

再審査リクエスト」の送信を行うには、Googleの審査担当者へ向けてテキストを作成しなければなりません。

再審査リクエストで用いるテキストは、以下のような内容で記述していきます。

  • 原因となった低品質な被リンクがあることを知っていたか
  • Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反することを知っていたか
  • 被リンクが設置された経緯と理由
  • どのような対応を行ったか
  • 指摘されていた箇所が改善できたか
  • 今後どのような防止策を行っていくか

再審査リクエストの承認はGoogleの審査担当者が行っており、対人でのやり取りとなります。
そのため、今後の防止策を含めてGoogle手動ペナルティを受ける原因となった被リンクの詳細を記述していく必要があります。

【再審査リクエスト用テキスト例文】

この度、「サイトへの不自然なリンク」という手動による対策を受けまして、 Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)を改めて確認し直しました。
原因と思われるリンクがあることはSearch Console上で認識していましたが、ウェブマスター向けガイドラインに違反するリンクだという認識を持っておらず、適切な対応を行っておりませんでした。
このリンクが設置された経緯や理由については分かりませんが、当サイトをお勧めする旋回目的で設置されたと考えておりました。

今回のご指摘を踏まえ、ウェブマスター向けガイドラインについてより理解を深めた上で、以下の対応をさせていただきました。

Search Consoleからサイトへのリンクのリストをダウンロードし、不適切なリンクや不自然なリンクを調査しました。
ウェブマスター向けガイドラインに違反すると思われるリンクについては、リンク元サイトの管理者に連絡をし、リンクの削除対応を依頼しました。
サイトの管理者と連絡が取れたリンクについては、削除されたことを確認しております。
サイトの管理者との連絡が不可能であったり、削除対応をされなかったリンクについては、否認ツールを用いてリンクの否認を行ないました。
現在は、ウェブマスター向けガイドラインに違反するような不適切なリンクや不自然なリンクが存在しないように対応が完了しております。

今後のサイト運営においては、二度と同じようなことを繰り返さないよう、月に一度、定期的にサイトのリンクをチェックするよう努めて参ります。
不適切なリンクを発見した場合はリンク元サイトの管理者に削除依頼を行っていきます。
リンク元サイトの管理者へ連絡しても何らかの理由で削除対応を行ってもらえない場合やそもそも連絡出来ない場合は、否認ツールにてリンク否認の対応を行います。

改善した部分について、再審査していただけますよう何卒よろしくお願い致します。

Google手動ペナルティの原因を解決したということだけでなく、今回のことを踏まえた上で今後どのように対策(運営)していくのかについても記述しておくことが大切です。
定期的にサイトチェックを行っていくことやウェブマスター向けガイドラインに沿った運営をしていくという旨を記述しましょう。

上記に示しているのはあくまでも例文なので、参考にしながらご自身の状況に合わせて記述すると良いでしょう。

【7】再審査リクエストの送信

テキストの作成が完了した後は、再審査リクエストの送信を行います。
再審査リクエストは、サーチコンソールのトップ画面左の項目「セキュリティと手動による対策」の内の「手動による対策」をクリックし、赤枠部分の「審査をリクエスト」ボタンから送信へ進むことができます。

再審査リクエストの送信へ進む

再審査リクエストの送信へ進むと、下記のように小窓が表示されます。

赤枠部分の「問題解決のために行ったこと」内に、先ほど作成したテキストを記述します。
送信する前に記述したテキストに誤りや不足部分がないかを確認し、「リクエストを送信」をクリックして送信を行います。

再審査リクエストの送信

被リンクを否認しただけでは、Google手動ペナルティが解除されることはありません。
再審査リクエストを送信することで、Google側に問題点を修正したから解除してほしいという旨を伝えることができます。

そのため、再審査リクエストは忘れずに送信しましょう。

また、再審査リクエストを送信してすぐに手動ペナルティが解除されるわけではありません。
一定の期間がかかることを頭に入れておきましょう。

再審査には数日から 1、2 週間かかります。Google にリクエストが届き次第、メールでお知らせしますので、審査が開始されたことを確認できます。

引用元:[手動による対策] レポート – Search Console ヘルプ

多くのGoogle手動ペナルティを行ってきた弊社の経験では、最短でも1週間以上、解除に時間がかかります。
通常は再審査リクエストの送信から1ヵ月ほどかかると考えておいた方が良いでしょう。

【8】Googleからの自動返答

Googleへ再審査リクエストを送信すると、以下のような自動返信がきます。
自動返信には再審査リクエストを受け付けたという内容のメッセージと、自分が送信した再審査リクエストのコピーが記載されています。

まだこの時点では、Google手動ペナルティが解除されたわけではありません。

再審査リクエストの自動返信

【9】Googleからの返答

自動返信がきてから数日で、「順調に解除方向に進んでいるパターン」か「解除されない方向に進んでいるパターン」のいずれかと判断できるメッセージが届きます。

順調に解除方向に進んでいるパターンの場合
4つの質問が記載されているので、再審査リクエストにて回答を送信します。
解除されない方向に進んでいるパターンの場合
再度被リンクの見直しを行い、否認作業後、再審査リクエストを送信する必要があります。

実際に届いたGoogleからの返答例を各パターンごとにご紹介します。

Googleからの返答:順調に解除方向に進んでいるパターン

順調に解除方向に進んでいるパターン

○○○(サイトURL)の再審査のリクエストを処理しました

再審査リクエストを受け、貴サイトが Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反していないか審査を行いました。
この審査に基づき、貴サイトへの手動による対策の一部を調整または取り消しました。
Search Console の手動対策ビューアを確認すると、貴サイトにどのような手動による対策が適用されているのかを確認できます。

審査担当者からのお知らせ:

貴サイトへの不自然なリンクが存在していたことが確認されています。
それらのリンクについて、以下の質問にお答えください。

– こういったリンクが存在していたことを知っていましたか?
– また、これがウェブマスター ガイドラインに違反することは認識されていましたか?
– リンクはどのようにして設置されたのでしょうか?設置経緯と理由を教えてください。
– 将来的にウェブマスターガイドライン違反を起こさない為の具体的な再発防止策を記載してください。

Google では、ガイドライン違反を繰り返すサイトに対して厳しい処置を取る可能性があります。

こちらのパターンの場合、上記のように再審査リクエストを受け、サイトの審査を行ったことと、4つの質問に回答するような旨のメッセージが届きます。
メッセージの中には「手動による対策の一部を調整または取り消しました。」とありますが、完全に解除されたわけではありません。

4つの質問に回答することで承認されれば、完全にGoogle手動ペナルティが解除されます。

Googleからの返答:解除されない方向に進んでいるパターン

○○○(サイトURL)のウェブマスター様

再審査リクエストを受け、貴サイトが Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反していないか審査を行いました。
その結果、検索結果のランキングを上げる目的と思われるリンクのパターンが再度検出されました。
そのため、ランキングの評価の際、サイトへのリンクが引き続き順位を下げる要因となります。
こうした不自然なリンクの大半を削除してから、もう一度再審査をリクエストしてください。
こちらでサイトを再度確認し、Google のガイドラインを満たしていることを確認できた場合は、こうした手動による対策を解除させていただきます。

下記は、貴サイトへの不自然なリンクが検出された URL の一例です。
このリストはすべてを網羅したものではありません。

○○○(問題のある不適切な被リンク元のサイトURL①)
○○○(問題のある不適切な被リンク元のサイトURL②)
○○○(問題のある不適切な被リンク元のサイトURL③)

Google手動ペナルティの原因となっている低品質な被リンクが残っていた場合には、上記のようなメッセージが届きます。
審査を行った結果、再度不自然な被リンクが発見されたという内容とともに、検出された不自然な被リンクのURLが数件記載されている場合があります。

記載されている不自然な被リンクのURLを参考にしながら、被リンクの再調査を行い、該当する被リンクを削除または否認する必要があります。

このメッセージが届いた段階では、Google手動ペナルティの解除はされない方向に進んでしまっていると言えるでしょう。

審査担当者からのお知らせ:

リンクの否認ツールを使えば再審査リクエストは必ず成功するというものではありません。
不自然なリンクは可能な限り取り除いて頂く必要があります。

また、Googleからの返答メッセージには追加文章として上記の内容が記載されている場合もあります。
否認ツールの使用だけではなく、不自然な被リンクを削除する努力が必要になります。

【10】Googleへの回答

先ほど説明したGoogleからの返答内容に合わせて、順調に解除方向に進んでいるパターンでは「4つの質問に回答」、解除されない方向に進んでいるパターンでは問題を解決し、「再審査リクエストの再送信」を行う必要があります。
以下にパターン別の送信テキスト例をご紹介します。

Googleへの回答:順調に解除方向に進んでいるパターン

順調に解除方向に進んでいるパターンの場合のGoogleへの回答は、Googleからのメッセージに記載された4つの質問を1つ1つ正確かつできるだけ具体的に回答していく必要があります。

Googleからの質問は、「検出された低品質な被リンクが故意に付けられていたのか?」、「再度ウェブマスター向けガイドラインを違反する可能性はないか?」などを確認する意図で行われています。

【Googleへの回答例文】

ご質問を受けた内容についてご回答いたします。

Q.こういったリンクが存在していたことを知っていましたか?
A.リンクの存在はSearch Console上で認識しておりました。
削除や否認をしなかった理由は、文章の内容が意味不明なものであったり、当サイトの内容と全く関係がないものでなければ問題ないと考え、適切な対応を行っていなかったためです。

上記のように被リンクを故意に付けていたわけではない場合は、その趣旨を記述するとともに、今後の対策等について詳細に記述するようにしましょう。

回答内容は具体的かつ明確に、丁寧な言葉遣いで記述することが大切です。

Googleへの回答:解除されない方向に進んでいるパターン

解除されない方向に進んでいるパターンの場合は、再度被リンク調査を行った上で不適切かつ低品質な被リンクを否認し、再審査リクエストを再送信する必要があります。

Googleからのメッセージ内に原因となっている被リンクのURLが数件記載されているので、該当する被リンクとともに再度行った被リンク調査で検出できた低品質な被リンクを否認しましょう。

再審査リクエストの再送信では、どういった手順で被リンクの見直しを行い、削除や否認したのかを記述する必要があります。

下記のようにできるだけ詳細に記述することで、Googleに対してきちんと修正を行ったことをアピールすることができます。
最後にGoogleのウェブマスター向けガイドラインにも違反していないことも明記しておきましょう。

【Googleへの回答例文】

手動による対策のサイト審査ご担当者様へ

Google Search Consoleより、「サイトへの不自然なリンク」という手動による対策について、改善対応いたしましたので、再審査をお願いしたくご連絡差し上げました。

今一度、Google ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反している部分が無いかを再調査し、確認し直しました。
そのうえで、不適切なリンクと認識されて当然と思われるリンクがあったことを確認し、適切に対応いたしました。

下記の改善対応を施しましたので、ご確認頂ければ幸いです。

1.リンク再調査
Search Consoleにあるサイトへのリンクのリストをダウンロードし、再調査しました。
再調査の結果、不自然で不適切なリンクを確認いたしました。

2.リンク削除
その中で、明らかにウェブマスター向けガイドラインに違反しているのではないかと思われるリンクについて、サイトの管理者に問い合わせを出しました。
サイトの運営者と連絡をとれたリンクに関しては削除対応をしていただきました。
また、出来る限り、リンクを削除して頂くように対応を依頼いたしました。

3.リンク否認
不自然で不適切なリンク元サイトの管理者に問い合わせを出しても返答がない場合やそもそも連絡が不可能で削除対応をされなかったリンクについてのみリンク否認ツールを適切に用いて、否認作業を行いました。
現在は、ウェブマスター向けガイドラインに違反するような不自然なリンクが存在しないように対応が完了しております。

よって、ウェブマスター向けガイドラインに違反しているとは考えておりません。
今回のご指摘を受け、Googleが提示しているユーザーとってより良いサイトの作り方や管理の仕方を改めて考え直しました。
ユーザーにとって欲しい情報、利用しやすい「価値のあるサイト」についての理解を深め、ペナルティの再発を防ぐよう努めます。
ウェブマスター向けガイドラインに沿ったウェブサイトを管理・運営してまいります。

今後は、再発防止策として定期的にリンクチェックを行い、不自然なリンクが存在していないか確認いたします。
既に定期的なリンクチェックができる体制を整えております。
不自然なリンクを発見次第、すぐに排除するよう対応してまいります。

改善しました部分について、ご確認のうえ、お手数おかけいたしますが再審査いただければと思います。
何卒、よろしくお願いいたします。

【11】Google手動ペナルティの解除

Google手動ペナルティの解除メッセージ

無事にGoogle手動ペナルティが解除されると、サーチコンソールのトップ画面からも警告メッセージの表示が消え、「○○○(サイトURL)の再審査リクエストが承認されました」というタイトルのメッセージが届きます。

○○○(サイトURL)のウェブマスター様

お送りいただいた再審査リクエストを承認し、貴サイトに対する手動による対策を解除しました。
ただし、今回の手動による対策の解除はサイトの掲載順位が上昇することを保証するものではありませんのでご了承ください。

また、記載されているように、解除されたからといって検索結果の順位が上がるわけではないので注意しましょう。

サイト内コンテンツやサイト内構造の見直し、定期的な被リンクの調査などを行っていくことで、検索結果の順位上昇や復帰を目指しましょう。

何度も再審査リクエストを送っても解除できない場合は?

Google手動ペナルティが解除されず困る男性
何度もGoogleからのメッセージに記載されている被リンクを否認したり、被リンク調査をやり直し、否認作業を行ってから再審査リクエストを送っているにもかかわらず、Google手動ペナルティが解除されない場合があります。

そういった場合の対処方法について、5つご紹介します。

根気よく再審査リクエストを送信

なかなか解除されない場合の対処方法の1つは、根気よく再審査リクエストを送り続けるという方法です。
この方法は時間がかかる多少強引なやり方となりますが、根気よく送り続けることで数ヵ月かけて解除されたという例もあります。

しかし、ただ送り続けるというだけでは意味がありません。
再度被リンク調査を行い、低品質な被リンクをあぶり出し、Googleからのメッセージに記載されている該当の被リンクと合わせて、削除または否認する必要があります。

低品質で不適切な被リンクが残っていては、いつまでたってもGoogle手動ペナルティは解除されないので、削除や否認作業をしてから、再審査リクエストを送信しましょう。

注意すべきポイント

Googleからの返答メッセージを待たずに複数回連続して再審査リクエストを送ってはいけません。

Googleから数ヵ月返答がない場合には再度送っても問題ありませんが、返答がこないからといって短期間で連続して送ってしまうと悪質だとみなされてしまう可能性があります。

被リンクの否認方法が合っているのか再確認

何度も再審査リクエストを送っているけど解除されないといった場合に、そもそもの否認方法が間違っているということもあります。

それまでに否認したリストも合わせて送信しなければ、それまでに送信したリストの内容は上書きされて消えてしまいます。

例えば、1回目で「否認リストA」を送信するとします。
1回目の再審査リクエストが承認されず、2回目に改めて「否認リストB」を作成して送信するとします。
この場合、前回送った「否認リストA」に記載されている内容を「否認リストB」にも反映させる必要があります。(ドメイン等が重複した場合は1つのみ記述)

上書きしてしまうと不適切な被リンクが残っていることになってしまうため、再審査リクエストは承認されません。
正しく送信するには、前回送信している否認リストと合わせた否認リストを送信しましょう。

また、否認ファイルが送れないといったエラーが起こることもあります。
そういった場合には、以下を確認して送信するようにしましょう。

  • 送信ファイル形式が「.txt」形式になっているか
  • 文字コードが「UTF-8」になっているか
  • ドメイン単位で否認する場合は「dimain:ドメイン名」の記述になっているか
  • URLの場合は「http://」か「https://」から始まる該当ページで記述できているか

なかなか解除されないといった場合には、まず否認方法に間違いがないかを確認することが大切です。

すべての被リンクを否認して再審査リクエストを送信

被リンク数の少ない方にオススメなのが、すべての被リンクを否認してしまってから再審査リクエストを送信するという方法です。
そうすれば問題となっている被リンクが見極められなくても手っ取り早く解除することができます。

しかし、良い影響を及ぼしている被リンクまで消してしまうことになるため、無事にGoogle手動ペナルティが解除されても1から被リンクを集めなければならないといったデメリットもあります。

ご自身の被リンク状況をよく確認し、なくなっても問題がないといった場合にはこちらの方法を試してみると良いかもしれません。

ドメインを載せ替える

何度も被リンクの見直しを行っているが、被リンク数が多く見極めることが難しいといった場合には、ドメインの載せ替えを行うという方法もあります。

ドメインを載せ替えることでそれまで受けていた被リンクは全て無くなり、新たなドメインではGoogle手動ペナルティを受けていないので解除の必要がなくなります。

ドメインの載せ替えを行った場合、旧ドメインからリダイレクトをかけていると同じようにGoogle手動ペナルティを受ける可能性がありますので、リダイレクトをかけずに運用していくことが必要です。

載せ替えを行うドメインは新規ドメインでも中古ドメインでもどちらでも構いません。
しかし、新規ドメインはドメインパワーもなく被リンクもついていないため、全くの0からのスタートとなります。

ドメインの載せ替えを行う場合は中古ドメインを利用したほうが良いでしょう。
中古ドメインの場合は元々運用されていたものなのでドメインパワーもあり、良質な被リンクが多く付いていることがあります。

すべての被リンクを否認するよりも、中古ドメインを利用してドメインの載せ替えを行う方が良い場合もあるでしょう。

注意すべきポイント

知識もなく中古ドメインを安易に購入してしまうことはやめましょう。
ドメイン載せ替え後に別のGoogle手動ペナルティを受けていたり、低品質な被リンクが付いているなど、質の悪いドメインを購入してしまう可能性があります。

中古ドメインは販売実績が豊富で、信頼できる業者から購入するようにしましょう。

弊社では品質を重視した中古ドメインの販売を行っております。
万が一、ペナルティ付きのドメインだった場合には返品・返金保証も付いておりますので、中古ドメインの載せ替えを行う際はぜひ利用してみて下さい。

Google手動ペナルティ解除代行業者に依頼

4つの方法よりも安心できるのは、Google手動ペナルティ解除をプロの業者に代行してもらう方法です。

このような業者では、経験豊かな専門スタッフが被リンク調査から再審査リクエストの送信、Google手動ペナルティ解除までを一括で行ってくれます。

被リンク調査において、不適切で低品質な被リンクを見分けることはなかなか難しいものです。
そのような被リンクが残っていると、なかなか解除されないということもあります。

しかし、プロの業者に依頼することで、これまで解除することができなかったのに、たった1週間〜2週間ほどで解除することができたということもあるのです。

料金はかかりますが、自分で何度やっても解除されないというときには、業者に依頼するのが一番安心できる方法といえるでしょう。

まとめ

以上、被リンクによるGoogle手動ペナルティ解除の方法についてご紹介しました。

被リンクによるGoogle手動ペナルティは被リンク調査を行い、低品質な被リンクを否認して初めて再審査リクエストの送信に移ることができます。

再審査リクエストを送信したからといってすぐにGoogle手動ペナルティが解除されるわけではありません。
手間のかかる作業ではありますが、Google手動ペナルティを受けている以上はサイトの順位が上がることはほとんどありません。

Google手動ペナルティを受けていた場合は、自分の運営するサイトが正しく評価を受けられ、健全に保つために、何よりも優先してGoogle手動ペナルティの解除を行うようにしましょう。

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